 |
(コミック)ドントクライ、ガール/ヤマシタトモコ/リブレ出版 2010年7月9日発売
2010年7月9日発売2010年7月12日以降発送開始予定リブレ出版/ゼロコミックスヤマシタトモコ17歳女子高生の同居人は、全裸生活の三十路男子で!何そのご褒……罰ゲームは!?17歳の女の子が、家庭の事情からとある男性のもとで暮らすことになったものの、そいつは家の中では常に全裸の変態野郎だった、というドタバタラブコメ。
……ラ…ブ…?……いやうん、ラブコメで合ってると思う……。
他短篇も1本収録。
こちらはシリアス。
リブレ出版だといらぬ先入観持ってましたが、表紙にひかれて手に取ってみたらなかなか良かったのだこれ。
親が何かやらかしたらしく、家を出ることになってしまった女子高生・たえ子はお世話になる居候先を訪れたところ、玄関を開けて出てきたのは全裸の男・升田であった。
大いに取り乱すたえ子に対し、恥じらいも動揺もなく平然としている升田。
価値観を根底からひっくり返されたような衝撃を受けつつも、たえ子の悩める暮らしが始まるのだった、てな導入。
苦労人なためか非常に強気で頭の回転もよく、打たれ強いタフなたえ子。
そんな彼女が非常識な同居人にぐらぐらにされつつも紆余曲折を経て……、というストーリー。
「歩く出オチ」である升田に対してやることなすことツッコミまくりなギャグ一辺倒である展開の果てに、歩み寄る二人とどんどんかわいくなってくるたえ子さんが拝めます。
対して升田といいその友人といい、黙って服着て歩いていれば顔かたちのつくりはキレイにできてんのに、まったくもって残念な、天然ピュア変態な男ども。
序盤では彼らを下心の無い下ネタキャラとして描いてまして、なんちゅーか端的に表現すると「BLの変態イケメンが日常にいたら大変だよね」というシチュエーションからなるギャグなんですが、たえ子さんの心境に変化がおとずれラブコメ化する途中から面白くなってきますな。
活発だけれど聡明で、たいていのことには動じなさそうなんだけれど、自らの置かれた耐え難い状況に苦悩する様子が、実にこう、かわいいのだ。
キュートなんですよたえ子さん。
ツッコミと状況説明をネームの多さで畳み掛け、少ないページながら密度の濃い掛け合いが特徴であり、また合コンシーンや学校での友達との食事風景などではわちゃわちゃとした賑やかな女同士の空気が楽しい。
本作は主にショートページでの連作となっており、話も早々に完結しておりますが、こういったノリで長編作やったらきっとこの人の面白いだろうなーと充分に期待させてくれる一冊。
いやほらなんせこの話、「家の中では全裸」という男と同居するというコメディだから、これ以上話を膨らましようが無いよなぁということは分かるわけですよ。
次回作が楽しみ。
ちなみに後半に収められている一篇は、表題作とは打って変わってナイーブな少女のあやふやでぐらついた内面を描写するシリアスな作品。
けれど今後も読むならギャグコメディのノリがいいなーと。
そういうの読ませてほしいなーと思ったのだからしょうがない。
(筒口)
|
630円
税込
送料別
ポイント2倍
|
ひょうたん書店楽天市場店
カードOK
|